『舟を編む』
著者:
三浦 しをん
単行本: 259ページ
出版社: 光文社 (2011/9/17)
言語 日本語
ISBN-10: 4334927769
ISBN-13: 978-4334927769
発売日: 2011/9/17
商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2.2 cm
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■内容紹介(Amazonより)
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい
辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。
個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。
言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。
しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。
言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの
最新長編小説。
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■つぶやき
2012年の本屋大賞で大賞を受賞した作品ということで、ミーハーな私は
早速購入。そして一気に読み終えてしまいました。
個人的な感想を言わせてもらうと、なんのひねりもないのですが、
非常におもしろかったです。
辞書編纂が本書のテーマ。
辞書というと「分からない言葉を調べる」というのが一般的な使い方で、
辞書を読み物として捉える発想は私にはありませんでした。
私が中学生の頃、ある見出しの語釈を読み合って、それがどんな
言葉なのかを当てる、なんてクイズゲームが私たちの周りで、ちょっと
だけ流行ったことがありました。
そのなんともインドアなブームが去った後は、ときどき分からない
言葉を調べるという、私が思い込んでいる本来の使用方法に戻って
いきました。
自宅の本棚にも一応、自己満足で買った「広辞苑」(岩波書店)、
「新明解国語辞典」(三省堂)がひっそりと納まっていますが、最近開いた
のはいつだっけ?というくらいの使用頻度。
私の中でそんなポジションにいた辞書達が、本書を読んで一気に強烈な
存在感を示めすようになりました。
無味乾燥、どれを見てもたいして変わりがない(ほんとに辞書編集に携わる方、
すいません)と思っていた辞書というものが、なんと膨大な労力と時間・お金
をかけて製作されていることか。
私の中での辞書のポジションが大きく変わったのはもちろんですが
無機質だと思っていた辞書が、なんとも人間臭く感じられるようになりました。
本書を読んで「言葉」という移ろいやすい存在に、正面からぶつかり、格闘し
一つの形としてまとめ上げるという作業がいかに困難なのかを知ることができた
ことは大きな収穫ですし、言葉が力を持つことを今更ながら自覚できました。
一応私もこうして言葉を使って、ブログなどを書いているわけですが、
あらためて身の引き締まる思いです。
本書読了後、久しぶりに辞書を開いたことは言うまでもありません。
by なんちゃって読書人
posted by なんちゃって読書人 at 05:47
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