ゆっくり、いそげ

2015年11月22日

ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

『ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~』

著者:影山 知明
単行本(ソフトカバー): 248ページ
出版社: 大和書房 (2015/3/21)
言語: 日本語
ISBN-10: 4479794700
ISBN-13: 978-4479794707
発売日: 2015/3/21
商品パッケージの寸法: 18.8 x 13 x 2 cm

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■内容(Amazonより)

働いても働いても幸せが遠のいていくように感じるのはなぜなのか。
金銭換算しにくい価値は失われるしかないのか。
「時間との戦い」は終わることがないのか。
この生きづらさの正体は何なのか。

経済を目的にすると、人が手段になる。

JR中央線・乗降客数最下位の西国分寺駅――
そこで全国1位のカフェをつくった著者が挑戦する、
「理想と現実」を両立させる経済の形。

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■つぶやき

東大卒、マッキンゼー出身、その後投資会社に身を置いていた著者が人に焦点
をあてた新しい資本主義の形を提唱しています。

著者が西国分寺で営むカフェ、クルミドコーヒー。
お客様に手間ひまかけたコーヒーやサービスを提供し
影山氏が「健全なる負債」と呼ぶ、充足感を味わってもらう。

現代のスピードや効率重視の経済とは相反するやり方。

確かに利益を追求すれば、できるだけコスト(時間を含め)をカットし
損益分岐点を引き下げることで最大収益をあげることが求められます。

要するにいかに経費をかけずに儲けるかということになる。

そして、お客様は単に利用する者という位置付けになっていく。

誰しも最初は少なからず理想や夢を持ち、お客様を喜ばせたい
良い商品やサービスを提供して、社会に貢献したい、と思って
いるのだと思います。

しかし、社内のノルマや同調圧力によって次第に利益争奪戦の
ルールに染まっていく。

著者はそんな世の中に疑問を感じ、takeからgiveへの転換を試みます。
不特定多数から特定多数へ。

お客様の顔が見える関係性の連鎖が実際にクルミドコーヒーで起こって
います。

理想を掲げるだけでなく、それを実際に実践しているところに私は
とても感動しました。

利他の精神、お金は後からついてくるといった言説はともすれば
自己正当化の大義名分に陥りがちです。
そんな効率の悪いことやってたら会社が潰れるけど、一応そう
言っておこうといった感じ(笑)

ただ、現行の経済システムを一転させることはやはり難しい
だろうと私は思います。でも著者の言う理想の社会が実現すれば
こんな気持ちの良い世の中は無い。

今は人のgiveを感じとることのできる感度の高い人々で回している
サブシステムかもしれません。しかしそのサブシステムを回し続ける
ことで、与え合う思いの詰まった関係性の構築は地続き的に広がって
いくのかもしれない、いやぜひそうなってほしいと思います。

本書は第57回読書会の課題本にさせていただきました。

読書会のメンバーの意見を一部紹介させていただきます。

・GIVEの精神、健全な負債、ゆっくり手間ひまかけてという著者の主張
には共感をおぼえはするものの、それで本当に会社が廻っていくのか
懐疑的だ。

・日頃与えることを意識しているが、どうしても見返りを求めてしまう。

・コーヒーショップという飲食業を営んではいないが、自分の会社に
取り入れられることがないか考えてみたい。

・社会関係資本(ソーシャルキャピタル)は今後の重要なキーワード
になる予感がする。

・一組織の中で上司や幹部が利益優先主義の場合はどうすればよいのか?

・高利益を上げるビーフシチュー(詳細は本書でご確認ください)を
 やめるのは自分ならできない。

経営者の方、従業員の方、NPOの方、製造業の方、福祉関係の方・・と
職種も立場も異なる方々が集まっておりますので賛否両論、様々が
意見がでました。


ただ、やはり著者の提唱する社会が実現すれば、清々しい
世の中になるのだろう、というのは誰しもが思ったようです。

効率化ばかり求められる社会で、利用されるばかりになった人々は
疲れ、心をすり減らしていく。そんな社会のど真ん中にいた著者が
提唱し、実践している新しい世の中を本書から垣間見ることが
出来ます。

ぜひ皆様に一読をおすすめします!

最後に読書会の写真を付け加えておきます。
これ、マジメに議論してるの?
安心してください、してます(笑)

2015-11-20 21.59.24.jpg

適度にマジメに、めいいっぱい楽しく!です(^^)

by なんちゃって読書人
posted by なんちゃって読書人 at 07:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この方法で生きのびよ

2015年11月20日

この方法で生きのびよ! ―沈む船から脱出できる5つのルール

『この方法で生きのびよ! ―沈む船から脱出できる5つのルール』

著者:鈴木 博毅
単行本(ソフトカバー): 212ページ
出版社: 経済界 (2015/8/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4766785959
ISBN-13: 978-4766785951
発売日: 2015/8/25
商品パッケージの寸法: 19 x 12.8 x 1.4 cm

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■内容(「BOOK」データベースより)

「5つの恐ろしい氷山」がいま、あなたの船に近づいている!

氷山1「代替」=社会を一変する力

氷山2「新芽」=過去と決別した成果

氷山3「非常識」=変化に対応する思考

氷山4「拡散」=足枷を解放した効果

氷山5「増殖」=拡大を続ける構造。

あなたの船は沈みゆくのか。
それとも快進撃を続けるのか。

今を生き抜く5つの方法!

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■つぶやき

本書は献本ということで、R+(レビュープラス)さんよりいただきました。
ありがとうございます!

今までの価値観を根本から変える劇的な変化は
歴史を振り返ってみると何度か起きている。

産業革命や宗教改革なんてものそうなのでしょう。

いままでの常識や習慣が一気に覆されるわけで
そこに少なくない戸惑いを感じつつ、やがてその変化に慣れ
新しいスタンダードになっていく。

本書ではそんな新しい価値観や劇的な変化を促す5つの要素を
「5つの氷山」とし、私たちの乗る船がその氷山を目の前に
した時にどうすれば良いのかを教えてくれます。

枯れ木にいくら水を注いでもその木が活力を取り戻すことはない。
その木が取り払われ、それが肥料となり、新しい芽が息吹く。
それはある意味健全な新陳代謝とも言えるのかもしれません。
しかし、そこに宿っていたものには痛烈な痛みが伴います。

そんな新陳代謝を人類は幾度となく経験してきました。
それがあったからこそ現代の世界が存在するとも言えます。

ただ座して、変化の大潮流に飲み込まれるのか
覚悟を決め、新しい航路に挑んで舵をとるのか

本書冒頭のソクラテスの言葉

変化を起こす秘訣は
古きものと戦うことではなく
新しきものを築くことに
自分のエネルギーを
集中させることである。

いままで得た知識や経験は決して無駄ではない。
しかし、価値観が全く変わっていく変化の中で
それを後生大事に守り続けていてもしょうがない。

今まで得たものを肥料として新しい土壌で芽を
出せるか否か。

本書は私たちがそんな覚悟ができるかどうかを
試しているのかもしれません。


by なんちゃって読書人
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第57回読書交流会の知らせ

2015年10月28日

第57回読書交流会の詳細のお知らせです。

◆課題本はこちら◆

ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

『ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~』

著者:影山知明
単行本(ソフトカバー): 248ページ
出版社: 大和書房 (2015/3/21)
言語: 日本語

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◆第57回読書会詳細◆

○読書会日時:2015年 11月20日(金曜日)19時より開催
○場所   :ビストロ椎菜(長野県上田市中央2-11-17 )
○参加要件 :事前に課題本を一通り読んできてくださいね。
○会費   :飲食代を人数で按分(概ね3,000円〜4,000円程度になります)
○受付期限 :2015年 11月17日(火曜日)

※ブログにあるメールアドレスからでもいいですし、
フェイスブックのメッセージでもいいので、なんちゃって読書人
宛てに参加希望のメールを送ってください。

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この読書会では、メンバーの方(私も含め)に交代で、課題本を
選んできてもらうという形をとっています。

その際、特にどのジャンルの物を、という決まりはありません。

ですので、様々なジャンルの本が課題本となります。
良く言えば多様、悪く言えば適当(^^)

でも、その多様な選書ゆえに、普段の自分なら、絶対に読んでみる
ことはなかったであろう物も、半ば強制的に読むことになります(笑)

その中から新しい気づきや、発見が生まれること、あるかもしれません。

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私の住む上田市も紅葉が始まり秋真っ盛りとなってきました。

そう、秋!読書シーズンの到来です。
(まあ、私はいつでもシーズンなんですけどね)

さて、今回の課題本は全国1位のカフェをつくった著者が提唱する
“理想と現実”を両立させる経済の形。

よく経営に必要な資源は人・物・金・情報なんて言います。
人は資源として考えられがちです。

その人にフォーカスして、働く者が生き生きと輝ければ
それは結果、少なくないリターンとして返ってくるのではないか。

まだ、私も読んでいないので、そんな疑問の答えが書いてあるのかは
分かりませんが、参加される皆さんがどんな意見を持っているのか
楽しみです(^^)

この会はお酒を飲みながらの気楽な会ですので、あまり気構えず
連絡ください。

一冊の本から広がるコミュニケーションの連鎖という不思議な感覚を
味わってみてください。


by なんちゃって読書人
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第56回読書交流会のお知らせ

2015年09月30日

第56回読書交流会の詳細のお知らせです。

◆課題本はこちら◆

「学力」の経済学

『「学力」の経済学』

著者:中室 牧子
単行本(ソフトカバー): 199ページ
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015/6/18)
言語: 日本語

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◆第56回読書会詳細◆

○読書会日時:2015年 10月16日(金曜日)19時より開催
○場所   :後日参加者にお伝えします。
○参加要件 :事前に課題本を一通り読んできてくださいね。
○会費   :飲食代を人数で按分(概ね3,000円〜4,000円程度になります)
○受付期限 :2015年 10月13日(火曜日)

※ブログにあるメールアドレスからでもいいですし、
フェイスブックのメッセージでもいいので、なんちゃって読書人
宛てに参加希望のメールを送ってください。

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この読書会では、メンバーの方(私も含め)に交代で、課題本を
選んできてもらうという形をとっています。

その際、特にどのジャンルの物を、という決まりはありません。

ですので、様々なジャンルの本が課題本となります。
良く言えば多様、悪く言えば適当(^^)

でも、その多様な選書ゆえに、普段の自分なら、絶対に読んでみる
ことはなかったであろう物も、半ば強制的に読むことになります(笑)

その中から新しい気づきや、発見が生まれること、あるかもしれません。

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だんだんと葉が色づき始め、秋本番になってきました。

そう、秋!読書シーズンの到来です。
(まあ、私はいつでもシーズンなんですけどね)

さて、今回の課題本は私の選書です。

ちょっと前にもテーマになった「教育」。

教育というものは、一個人の経験からの思い込みや
一部の特殊なパターンを全盲的に信じてしまったり
になりがちです。

本書では「教育」を経済学や心理学の手法を用いて
数値化し、データに基づく科学的根拠のある教育、を
推奨しています。

こういうと嫌悪感を抱く人もいるとは思います。

そんな否定的な意見も含め、ぜひ皆さんの考えが聞きたいです。

教育というものに対して、一度既成概念を捨て議論してみましょう!

この会はお酒を飲みながらの気楽な会ですので、あまり気構えず
連絡ください。

一冊の本から広がるコミュニケーションの連鎖という不思議な感覚を
味わってみてください。


by なんちゃって読書人

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ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?

2015年09月12日

ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?

『ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?』

著者:石田 彰洋
著者:"横山 信治
単行本: 240ページ
出版社: 日本能率協会マネジメントセンター (2015/5/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 4820719254
ISBN-13: 978-4820719250
発売日: 2015/5/17
商品パッケージの寸法: 18.8 x 13 x 2.4 cm

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■内容(「BOOK」データベースより)

年収1000万以上の約半数は落語好きだった。

一流は落語に学ぶ。

伝え方、“粋”と“野暮”、笑いのセンス、懐の深さ、成功の鉄則、
覚悟の磨き方…仕事・人生のヒントは落語にある!

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■つぶやき

本書は献本ということで、R+(レビュープラス)さんよりいただきました。
ありがとうございます!

元落語家の道を歩んだお二方が、その経験を踏まえて
書かれた共著。

ビジネスエリートと落語の意外なマッチングにまずタイトルで
引き込まれました。

落語を聴いている、好きである人が誰でもビジネスエリートに
なれるかと言えば、それは分かりません。

ただ、インタビューを受けてくれた年収1,000万円を超える方の
約半数が落語を聴いているというデータもあるので、あながち
偶然だとも言えません。

確かに、私の身の回りにいる成功者も落語好きは多いです。

落語の持つ文章力、話の構成、粋なはからい、コミュニケーション術
などには、ビジネスに欠かせない要素を含んでいると著者は
言いますし、軽妙な言い回しや、絶妙な会話の切り返しなどは
感心することも多いとです。

かくいう私も落語は嫌いではありません。

まあ、深く聴きこんでいるかと聞かれればそうでもないのですが・・・

ちゃんと聴きこんでいればもっと業績が伸ばせるかもしれませんね(笑)


ビジネスにおいても、日常生活においても、コミュニケーション力は
この先さらに重要になってくるでしょう。

まして、今はグローバルな社会となりつつあります。
国も文化も言語も考え方も、全く異なった背景を持つ人たちと関わり
人間関係を構築していく機会が多くなっていくだろうことは容易に
想像できます。

しっかりと自分を主張し、相手を思いやり、そして何よりユーモアを
織り交ぜたコミュニケーションが良好な関係性づくりには必須
になっていくのではないでしょうか。

笑いは世界共通、笑いは閉ざしていた心を開くきっかけとなるかも
しれませんし、笑い合えばこころも和やかになり、商談もスマートに
こなせるかもしれません。

そう考えると、落語から学べることは数多くありますし
ビジネスエリートの多くが落語を趣味としていることにも納得です。

最近ゆっくりと落語を聴くことから離れていましたが、これを機に
また落語を聴き始めようと思ってます。

落語が好きな方はもちろん、そうでない方も一度読んでみてください。

by なんちゃって読書人
posted by なんちゃって読書人 at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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